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非課税口座NISA(ニーサ)のメリットとデメリット

近年話題を集めている「NISA(ニーサ)」に興味を持たれている方は多いのではないでしょうか。
一方でNISAで株取り引きをすると節税になるとは聞くものの、その詳細なメリットやデメリットがわからず始めるのを躊躇してしまっている方がまだその大半を占めていると言われています。

NISA(ニーサ)は、「少額投資非課税制度」のことを指し示す言葉です。
国民の銀行預金や貯金を投資に使ってもらうことで経済を活性化することを目的に設けられた制度です。
制度としての歴史は浅く、投資利益の課税を軽減する既存の制度が2013年に終了したのを期に2014年1月から開始されました。
一方で、イギリスのISA(アイサ)をモデルに作られており、このISAは1999年の導入以来イギリスの国策として高い評価を得ていることが知られています。
そのため、NISAは実績に基づいた安心して利用できる制度です。

そんなNISAを活用する1番のメリットは、その日本語名称「少額投資非課税制度」が指し示す通り、年間120万円以下の投資で得た利益が非課税として優遇される点にあります。
NISAではない普通の特定口座や一般口座で行った投資で利益を得た場合、利益に対して20.315%という大きな税金がかかり、その分を支払う義務が生じます。
それがNISAなら全て非課税となり支払いの義務が生じません。
つまり、100万円の株を買って200万円まで値上がりした場合譲渡益は100万円です。
この際実際に手元に入る金額が取り引きをNISA口座で行ったか普通の特定口座や一般口座で行ったかで20万円以上の差が生じるのです。

このようにNISAは魅力的な制度ではありますが、メリットもあれば当然デメリットもあります。
NISAに興味がある方のうちNISA以外の口座を同時に運用したいと考えている人は特に以下にあげるデメリットをよく理解した上でNISA口座を開設することが重要です。

主なデメリットは損益通算や損失繰越ができないこと

NISAの1番のデメリットとして、「損益通算」を行うことができない、という点があります。
損益通算は、1月から12月までの1年間で行った売買を計算し、その期間で得た利益と損失を合計して最終的に利益がでたか損失がでたかを算出することを意味します。
そのため、例えばある口座で100万円の利益を得た一方で、別の口座で100万円の損失を出してしまった場合、相殺した額はプラスマイナスゼロとなるため確定申告すれば税金はかかりません。
ただしこの損失をNISA口座で出してしまった場合、利益をあげた口座と損益通算することができません。
そのため、100万円の利益に対する20.315%分の税金を支払う義務が生じてしまいます。

また、もう1つ知っておくべきNISA口座のデメリットとして「損失繰越」できない点にも注意が必要です。
特定口座や一般口座で行った取り引きで損失が出た場合、確定申告すればその年に出た損失を3年間繰り越して税金の繰越控除を受けることができます。
これは、例えばある特定口座で昨年100万円損失を出してしまった人が今年50万円の利益を上げた場合、損失繰越していれば今年得た利益より昨年の損失が上回っているため今年の利益50万円は非課税になります。
この損失をNISA口座で出している場合損失繰越を適用できないため、利益50万円分に対する税金をそのまま支払わなければならなくなるのです。

このようにNISAは上手に活用すれば節税につながる魅力的な制度である一方、節税どころか多く税金を支払わなければならなくなる危険性もあります。
興味がある方はそのメリットとデメリットをよく理解してからNISA口座を開設するようにしましょう。